本の匂い

 03,2012 03:16
  
  本の匂いに覆われた
  記憶。
    


  父の書棚の蔵書
  黒い背表紙の一角
  独特のオーラを放出。
  
  
  江戸川乱歩全集

   ( 講談社 全15巻 昭和44年 45年 )


  小学生の私
  ただならぬ吸引力で引き寄せられ
  背表紙の妖しいタイトルに心躍らせ。

 
  中学生になったある日
  ついに一冊持ち出し自部屋へ滑り込み
  真夜中 
  寝転がり 未知の世界を覗き込み
  ベッドライトの ぼんやりしたオレンジ色の明かりの中
  ページをめくるごとに 
  どこか懐かしい・・・・・・匂い。
  
  
  今でも
  本の匂いを感じるたび
  いくつもの言葉のカケラと さまざまな情景
  記憶の糸と結びつき
  ふわりと操り人形が動き出すようにして
  鮮明な感動が蘇る。


     
    
    
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