春の心で聴く

 07,2011 23:55


    
   風邪で寝込み
   布団の中ぼんやり。

 
   午後 電話が鳴る
   ゆっくり布団から這い出して受話器を取ると
   母が落ち着いた声で話し始めた。


   今朝10時
   入院中の伯父が息を引取った。
   84歳だった。


   伯父は海の男。
      
   いつも木製パイプの煙をくゆらせながら
   日焼けしたやわらかい笑顔で 外国の話など聴かせてくれた。

   久しぶりに会うと いつも 
   「 やぁ~ みな 元気にしているかい? 」と
   大きな手を出して 握手してくれた。


   私が社会人1年生だったころ
   たまたま伯父と2人で新幹線に乗ったことがあった。

   その時 伯父から贈られた印象的なコトバ

   「 人の話を聴くときは 春の心で聴きなさい 」

   「 何事も余裕を持って行動しなさい 」

   
   今でも 
   私の心に深く染み込んでいる。

   
   伯父は たくさんの人から愛された人だった。
   
         
   
   布団の中
   いつまでも いつまでも 伯父のこと想いながら
   ありがとう・・・と伝えた。

   不思議と涙が出なかった。
       
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