あの日の木の実

 23,2017 22:44
自宅から駅に向かう道すがらの出来事。

電車の発車時刻まであと少し・・・
猛スピードで自転車とばす。

強風に揺すられたのか
歩道のトチノキから いくつもの実 転げ落ちており
急ブレーキ。
自転車 乗り捨て 急ピッチで拾う。
(想像以上の俊敏さ。例えるならば体力測定の反復横飛び風。)

何とか電車にも間に合い 
車窓を流れる風景に重ねながらあの日のこと想う。
  
あの日の木の実

あの日の木の実2

数年前、札幌・ギャラリー犬養のカフェカウンターにて
お茶をいただいていたとき
ふいに舞踏家・室野井洋子さんが隣席にこられた。

憧れの人が美しい佇まいで隣にいらして 
夢のようでドギマギしながら
その日、道端で拾ったトチの実をお見せして
「 ヨーロッパ産の・・・セイヨウトチノキは・・・、マロニエのことらしいです・・・。」
腹話術の人形みたいにたどたどしくお話をした。

室野井さんは、やさしく耳を傾けて
私が着ていた麻のワンピースの紫色を褒めてくださり
「 自分で染めたの?きれいな色ね。」
「 私も染めるのよ。これは(ご自分の首のスカーフを指して)豆で染めたの。
  お友達からたくさん葡萄をいただいたときは 葡萄で染めたのよ。
  きれいな紫色だったわ・・・・・・。」

トチの実とともにあの日の時間が蘇る。




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