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借景

2010/12/15
  田舎の父の実家

  こぢんまりした病院、病棟、院長先生の住まいと広い庭
  三方を囲まれるようにしてポツンと建っていた  
  ほとんど飲み込まれているようだった


  その病院、大正時代から続くようなレトロモダンの木造
  映画にでも登場しそうな情緒ある建物

 
  剪定に手をかけ過ぎず
  自然を生かした美しい植物と木々が
  季節の薫りを漂わせている やさしい雰囲気の庭

  
  2階の二間つづきの和室
  窓側の廊下の縁に立ち
  窓を開け放つ

  目の前にその庭園が拡がり  
  木の窓枠が大きな額縁のように見えた

  二間つづきの和室には 祖父と祖母がにこやかに寝起き

  床の間には書を教えていた祖父が書いた軸があり

  墨の匂いと 祖父と祖母の匂いと
  庭園の草木の匂いとが混じり合って

  何とも心地よかった

  
  雨降りの翌日
  みずみずしい草木の薫りを感じると
  祖父と祖母のやさしい笑顔と
  庭の風景が 時おり懐かしく想い出される
  
  

  
  
  


    
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comment (-) @ 幼年時代
独り言 | ある日の出来事