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クレヨン

2014/09/19
 小学校にあがりたてのころ・・・
 年の離れたいとこのお兄ちゃんが
 新婚旅行で訪れたスイスのお土産にと
 クレヨンを買ってきてくれた。
 「 CARAN D’ACHEのneocolor 」
 薄めの缶ケースに入った15色のクレヨン。
   
 当時、クレヨンは、日本製のサクラクレパスや
 ぺんてるくれよんが主流で
 初めて見るカランダッシュのクレヨンは
 ほっそりとして妙に大人びて見えた。

 描き味は硬めで、
 色も渋め。
 どんな絵を描いたのかまったく覚えていないけれど
 そのクレヨンの匂いと手触りは忘れていない。 
 
 今でも大切に持ち続けている
 古いクレヨンの缶を開くと
 あの頃も嗅いだ独特な匂いがする。
 小さなクレヨンのカケラが愛おしい。
 缶の裏側には、
 母がマジックで書いてくれた名前が
 くっきりと残っている。

 一ねん二くみ いとうみなこ

 ささやかな宝物。
 
 
 
 
 
 
 
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comment (-) @ 幼年時代

クローバー

2013/05/18


   道端にクローバーの群生
   4つ葉のクローバー あるかしら?
   つい探してしまう人間の性。

   
   そういえば・・・


   幼いころ
   家族でドライブ

   休憩で立ち寄った巨大ダムの脇
   空き地にクローバーの大群生

   見るともなく見ると
   4つ葉のクローバーを発見!

   
   うわぁ~い・・・
   
      ん・・・・・・・・うわぁ!?


 
   クローバーの群生

   ほとんどが
   4つ葉、5つ葉、6つ葉。


   複雑な笑いを覚えた瞬間。


   
     
   

   
   


   
   
      
   
  
      
   


   
comment (-) @ 幼年時代

雪解け・・・

2013/03/27
  陽の光りに春の気配

  鼻腔で感じる微かな季節の鼓動   

  札幌にも
  雪解けハジマリ
  冬眠から起きだすように
  街が輝きだす  

  ・・・とはいっても
  小学校の校庭、いまだ一面の銀世界
  遊具や鉄棒
  雪に埋もれて
  子どもたちの気配、皆無。

  本日の最高気温6℃


  街角から
  時折感じる灯油の匂いで
  ふと
  遠い記憶よみがえる。
 
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

  幼きころの冬の想い出。

  両親は、3人の子どもを育てながらも 
  スポーツをはじめ 文化的な習い事をいくつもしているような
  大変 活動的な面白い人たちで
  たくさんの友人に囲まれて
  楽しく生きていた。


  父は、弓道、テニスなど
  何でもこなし
  町の野球チームに所属  
  スポーツ万能なだけでなく、
  歌うことも大好きで 
  20代の頃から 
  母と一緒にコーラスも続けていた。

  母は、華道、書道、編み物を習ったり、
  多趣味で多才な人
  特に字がとても上手かった。
  
  この多才でアクティブな夫婦から
  いったいどうして
  内向的でボンヤリした私が生まれてきたのか
  不思議。

  それは さておき・・・
  
  父と母はスキーが大好きで
  若き日は町のスキー大会で優勝したんだよ・・・と
  新聞を見せてもらったことも。
  
  私と兄と弟は
  幸か不幸か小学校にあがる前から 
  スキー場に連れ出されることに。

  まだ星の輝く真冬の早朝
  防寒タイツをはかされた。

  車酔い
  人見知り
  リフトに乗るタイミングが分からない
  降りるタイミングも分からない
  死に物狂いで急斜面を滑り降りる恐怖
  足痛い・・・泣いてばかり
  楽しい記憶ほとんど無い。

  ・・・と今日まで思っていたけれど

  好きだったこと
  ちらほら あった。

    
  ● 寒い雪山から開放され
   足に不自然にくっついていたスキー板をはずし
   ロッジの中に入った瞬間
   あたたかな薪ストーブや灯油ストーブの匂いと
   カレーやラーメンの匂いが入り混じった
   独特な空気に包み込まれる。
   
  ● ゴツゴツしたスキー靴のまま
   ロッジの床の上を不器用に歩く感じ
   「 ゴツゴツゴツ・・・」と 
   やさしい音をたてるのを聴く。

  ● ロッジ内のストーブで暖まりながら
   目の前に迫り来る急勾配の雪山を
   滑り降りる人たち
   窓越しにボンヤリ眺める。

  ● スキーウエアの上着を脱いだ
   サロペット姿の大人たちを眺める。
  
  
   ヘンテコなことばかり。
   好きだったな。

   
   いつも 
   遠い日の記憶は
   匂いによって
   蘇るものですね。
  
   ・・・・・・・・・・・・・・・

 
   札幌の雪解けを感じながら
   明日も
   まだ見ぬ風景を探しに
   出かけてみます。
  
  
  
   

  
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山椒

2011/07/22

   「 土用の丑の日・・・だからといって
     そろいも揃って鰻を食べなくてもいいよね~。 」

   そんな粋がった気持ちは 立ち込めた鰻の匂いで軽やかに流され
   小さな鰻 包んでもらった。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   
   
   
   幼い頃   


   実家の裏庭 山椒の木が植わっており
   夕餉の味噌田楽のお供にと
   母に頼まれ 山椒を採りに行かされることは
   悪夢だった。

   山椒の木は 
   アゲハ蝶の幼虫さんたちのテリトリー。

   近寄ると びゅいーんとオレンジ色の臭角伸ばし
   威嚇された。 

   びゅいーん  びゅいーん  
   びゅいーん  びゅいーん ・・・ 四面楚歌。

   
   ( アゲハさん 何もしないよ 何もしないよ・・・) と 拝むように
   山椒を分けてもらった。

   
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


   鰻に付いてくる 山椒の小袋を開けた途端
   独特の芳香 鼻の奥の方をピリピリ刺激   

   記憶の遠いところで
   アゲハ蝶さんたち笑っている。


      

   
   
   
   

   
comment (-) @ 幼年時代

アメンボ

2011/07/03
  森に囲まれた瀟洒な佇まいの洋館
  ひろがる庭園の池でアメンボに遭遇
  何年ぶりかしら・・・



  小学生の夏休み
  友だちに誘われ 学校のプールへ
  
  ガリガリに痩せていた私
  水が冷たい屋外のプールが大嫌い
  身体が冷えて すぐに唇が紫色
  
  おまけに上級生の男の子から水をかけられていじめられたり
  塩素系の白い大きなタブレット投げ込まれたプールの匂いが不自然すぎて
  気分が落ち込むばかり


  ただ いくつか 好きなこともあり
  辛い時間を忘れた
  
  身体を流すシャワーや目を洗う噴水状の蛇口のところに
  小さな虹が浮かんで見えた
  
  水浸しの冷え切った身体を拭いて 洋服に着替えると
  ジンワリしたあたたかさに包み込まれる心地良い瞬間がある
  そんな小さなことが楽しみだった

  
  あの日
  プールから早々にあがり 洋服に着替え
  ポカポカ気持ちの良い状態でプールサイドに腰掛けた
  
  足だけプールに投げ出して
  水面を歩く アメンボたち ぼんやり見つめてた

  
  何を思ったのか次の瞬間
  私は洋服のままプールに飛び込んだ

    
  スクール水着姿の友だちに驚かれたのか・・・
  監視の先生に怒られたのか・・・
  家まで水浸しで帰ったのか・・・
  まったく記憶にない

  

  アメンボみたいに 水の上は歩けなかったけれど
  気持ちがどんどん晴れやかになっていったことだけ
  ハッキリと覚えている




  
  
    
comment (-) @ 幼年時代